今日は、2008.森山直太朗コンサートツアー『諸君!?』の初日だ。
大阪公演を楽しみにしよう。
この機会に…。
先日、TVの「ミュージックフェア2200回記念」を観てしみじみ感じたことを書く。
5週連続で、沢山のミュージシャンが、色々な組み合わせで歌う特別企画。
第4週のラストに、森山直太朗の「さくら」を出演者全員で合唱した。
ギターを持つ直太朗を中央に、左右一列に20人程が並ぶ。
直太朗の右隣やや後ろで、さだまさしが気持ちよさそうに「さくら」を歌っていた。
私が初めて買ったLPレコードは、さだまさしのものだ。
中学1年生くらいだったと思う。「精霊流し」の大ヒットが小学校6年の時だった。
初めてのコンサートもさだまさし。
当時中日球場と言われていた、今の名古屋ドームに一人で行った。
その頃は、現在31歳の森山直太朗は生まれていなかった。
「さくら」や「生きとし生ける物」で直太朗にのめり込んだ若い世代は、いつか彼から離れて行くだろう。
若い感性は貪欲だ。今、一番輝いているアーティストに強烈に惹きつけられ、一つ一つを血と肉としながら自分自身を成長させてゆく。
30年と少し前。
実家の応接間に木調の大きなステレオがあり、その前に膝を立てて座り込んでいた。
LPのジャケットを両手で捧げるように持ち、写真をじっと見ていた。
そうして、息を詰めるような真剣さで、さだまさしの「無縁坂」や「檸檬」を聴いた。
いつ頃、何故、さだまさしから離れて行ったのかわからない。
中島みゆきを聴き、浜田省吾を聴き、ドアーズを聴き、リッキー・リー・ジョーンズを聴き、何年も何年も過ぎて、今、森山直太朗を聴いている。
直太朗に心を掴まれ、そしていつしか離れて行った若者が、何十年か後に子供も出来てまた誰かに出会う。
そのアーティストはこの2008年春、まだ生まれて来ていない!
その彼の歌を、すっかりおじさんになった直太朗が一緒に歌うだろう。
張りのある高音は、少し衰えているかもしれないが、声は深みを増しているだろう。
彼女は、直太朗に夢中になっていた自分の幼い日を想う。
一緒に観ている娘と、
「お母さんがあなたくらいの頃、この人と結婚したいと思ってたの」
「え~っ、このおじさんと?」
というような会話を交わす。
時は必ず流れてゆき、人生には様々な季節がある。
さだまさしさんは、今も平和を祈り歌っている。
森山くんもずっと歌い続けて欲しい。
そして、未だこの世に生を受けていない未来の歌い手に、祈りを伝えて。
どうか…。
今の子供達が大人になり、若者がおじさんやおばさんになるその時、争いごとのない世界でありますように。
新しい命が、平和のうちに育まれますように。
2008.4.12 横内亜砂子