『高校生』
2010年 12月 23日
今日(日付は昨日)、ムスメが約半年振りに高校に登校した。
中学生の時に憧れて憧れた焦げ茶の制服を着て。
県立高校には珍しく可愛い、エンブレム付きのこの制服を後何回着るのだろう。
卒業はしないが、卒業制作展に出品させてもらうことになった作品も、額に入れ搬入するばかりにしてアトリエに置いて来た。
卒業は、誰にとっても何かしら心寂しい。卒業でない別れなら尚更のことだろう。
入学式の前からクラスが決まり、三年間同じメンバーで過ごした美術科40名は、一人欠けて卒業式を迎えることになるが、いつか「あぁ、あの中にはかるなも居たよね」と何気なく言われる日も来るだろう。
今日、一年生の時にお世話になった先生が「高卒認定試験合格おめでとう。人生は長いのだから、気にすることもくよくよすることもないぞ。頑張れ」と握手して下さったそうだ。
娘は、しどろもどろになり「先生、私今、幸せなんです。毎日が楽しいんです!」と、訳の分からない言葉で応えてしまったと、家に帰って笑って報告した。
小学2年生から10年。本人も苦しみ親も悩まされた不登校の日々も、もうはっきりと終わりが見えて来た。
お世話になった幾人もの先生方。カウンセラーの方。相談に乗ったり愚痴を聞いてくれたりした友人達。
イレギュラーな形での仲間を、認め受け入れてくれた級友の皆さん。
本当にありがとうございました。
今日も、久しぶりに来たからと、帰り道に仲良しの二人が娘にご馳走してくれたね。
支えてくれた沢山の方。
支えてくれた音楽、文学、絵画。
ありがとう。感謝です。
かるな。
自分の選んだ自分の道を、これからも悩みながら迷いながら、それでも真っ直ぐに進んでください。
苦しいことが一杯あったけど、頑張ったね。
娘を含み、今、無限の可能性の前に立つ数多くの若者にエールを送りたいと思う。
『 Boys be ambitious !(青年よ野心家たれ)』
我が母校の言葉を贈る言葉に。
まずは3週間後のセンター試験だ。
※眠る前に文章を書くと心が落ち着く。ホットワインを飲んで…寝よう。
娘の試験が終わったら、私も『母親稼業』以外の活動(仕事にも)、色々新しく挑戦したい。
2010.12.22
横内亜砂子